MIND & HEART こころ
お久しぶりです皆さん。今回は「こころ」と題しまして小児科医ママとお坊さんパパの話をお送りします。
パパが海外生活で学んだ英語で特に印象があるのが「こころ」という言葉を英語に訳するとどうなるのかということ。HEARTと訳していると、アメリカ人にそれは心臓と言われたことがある。西洋人には我々日本人が普段思う「こころ」をどう捉えているかというと、MINDがそのこころに相応するのである。そして、仏教的に「こころ」を訳するとMIND & HEARTとなる。これは東洋の思想と西洋の思想があいまった言葉として作られた「仏教的こころ」の訳である。
先日読んだ本に『子供の脳を傷つける親たち』(友田明美著)、まさしくこころが脳に影響を及ぼすということを書かれている。科学的に今言われていることは、身体的虐待と心理的虐待が子供の脳を傷つけるということ。特に赤ちゃんの頃から受ける虐待は大人そして社会に悪影響を及ぼすということを氏は指摘する。そこで氏は、子供のためにできることとして、《体罰が脳の発達におよぼす影響について》の情報を提供しているのを紹介している。
①子育てに体罰や暴言を使わない ーーー 「しつけ」と呼ばれるマルトリートメント
②子どもが親に恐怖を持つとSOSを伝えられない ーーー 子供が親に恐怖心を持たないようにする
③爆発寸前のイライラをクールダウン ーーー 親がイライラが生まれた時に自分なりの回避をする
④親自身がSOSを出そう ーーー 親が一人で抱え込まずに専門家などに相談すること
⑤子どもの気持ちと行動を分けて考え、育ちを応援 ーーー 子供の「(脳の)発達」という視点が子供の成長には必要だということ
そこで「怒りを上手に抑える方法で、アンガーマネージメントが有効である。怒りの種類を知り、その原因を探り、そしてその気持ちを上手に相手に伝えるなど、イライラやむかつきの原因となるストレスへの対処法を学ぶことが必要」であると氏は言う。
パパとママは子育てで夫婦でよく話しているのが、お互いのストレスを子供の前では吐かないようにすること!です。子供にとって親は先生となり、親のことを見聞きしている。そして真似る。子供が最初に発した言葉をみなさん覚えていますか? 普段の言動が子供にコピーされる。私も親になり自分の人生を振り返ると親の言ってたこと、していたことを50歳にもなる息子がコピーをしているようです。よく言われるのが、「お父さんに似てるなー」とか、「お母さんに似てるなー」とかですね。現代に生きる親として今子供たちとどう向き合っていくのか、自問自答していきたい。そしてもちろん夫婦二人三脚でね。
ママは、小児科医として母親として子供と接してきて気になる点は何かないかなあ?
以下はママからより。
「私も勿論、子どもの前で発する言葉には気をつけないとなぁと常日頃から思ってます。すんごくよく子どもは聞いてる。耳をダンボにして。きっちりした言葉遣い、私も日常出来てるとは思えないので(笑)気をつけないとダメですね。一番してはいけないのは、子どもの前での喧嘩。これをしてしまうと、子どもは《ママとパパはどうして言い合ってるのかなぁ?僕が悪いの?悪いの?》って自分を責めてしまう。気を遣いすぎる子どもになっちゃう。絶対避けたいです。
後は、「怒らない育児」とかを勧める人や実践している人も巷ではいるみたいですけど、どうだろう?私はダメな時はダメ、とちゃんと教えてあげないとと思ってます。その教え方に一工夫はいるかもしれませんが。頭ごなしに怒ることは避けたいですね。
恐怖心を植え付けず、親に何でも言える子どもに育てたいですね。ほんと、子育ては毎日勉強ですね。こちらも勉強させてもらっています、ありがとうございます。と子どもに言いたいです(笑)ママより」
参考までに友田教授のプレゼンを以下にペイストする。