テラピー犬じゃなく、馬?!
アメリカの療養施設では、よくテラピードッグが来て入居者の心を癒していた。私がアメリカの大学でチャプレンのボランティアをしていた時、チャプレン室に大型犬がよく遊びに来ていた。そして学生もチャプレン室に来て、テラピードックと触れ合っていた。
私が目を疑ったのは、ある動画を見た時である。海外ではテラピードッグは当たり前だが、テラピーホースを見たのは初めてだ。どこにでもいるような馬ではあるが、この動画に登場する馬はお年寄りや体の不自由な人に優しい眼で接するのである。他の馬ではしないことを。入居者も癒されている。不思議な光景だ。
私は乗馬をするが、最初に馬に接した時に馬の鼻で顔面を殴打されたのを覚えている。その時は馬に恐怖心を抱いたが、いろんな馬に乗ると馬の性格の違いもわかってくるようになる。すべての馬に共通するのは、褒めてあげること。背中に人間を乗せて走る馬。手綱でコントロールするが人間に操られていると当然馬もストレスがかかる。そこを人間と動物(馬)が呼吸を合わさねばならない。
しかし、テラピーホースは慈悲の心で弱った者を看る。人間は言葉で人を癒そうとして本当に辛い思いをしている人に寄り添っているのだろうか? 寄り添うと言いながら、自分が聞いてあげるという自分本位になっていないだろうか? 弱者とともに歩む(お互い向き合う)。伴走する姿勢がなければ本当に寄り添うことにはならないだろう。 テラピーホースを見て思う。 合掌、
テラピーホースと触れ合う人たちを見てください。