みんなのお寺 淨願寺「寺子屋英語教室with仏教情操教育」
お寺の行事の一環として考えて寺子屋英語教室を始めてから5年。私、住職が長年のアメリカ開教から帰国して始めた。対象は3歳児から小学6年生まで。45分の英語授業、次いでマインドフルネスの実践(仏教情操教育)が5分、残りの10分で先生(住職)の講話とディスカッション(対話)。毎回1時間づつの授業。放課後の時間を利用して、今では40人が集まり各時間に振り分けて指導している。最初、習いに来られた生徒さん(3歳児)も1年が経つと、1時間椅子に座れるようになる。そして、マインドフルネス(瞑想)の実践も上手く取り入れながら心の話をしていく。子供の成長を見守りながら、そして子供と同じ目線で寄り添いながら関わっていくと、子供も素直に心を開いてくれる。日々の生活、学校生活、親子関係、友人との関係、今、自分に起こっていることを話してくれるのである。そこで、先生(住職)ができることは、生徒さん(子供)の花に仏様の水を注いであげることである。
小学校の夏休みの宿題で2年生の生徒さんが作文で「みんなありがとう(感謝)」という題で書いてくれたのを紹介したい。この生徒さんは4歳の時からお寺に来て学んでいる子供。自然と感謝という言葉が身についてきているのに、子供の成長を感じる。英語教育は、「読む・書く・聞く・話す」の総合的なレッスン。先生としてのポイントは!、英語(コミュニケーション)が好きになって欲しいということを望むだけ。最近の子供達の習い事で英語は上位であるが、よく英語塾や英会話教室に行く子供から聞くのが「英語は嫌い」ということ。そうなることだけは避けたいところだ。なので、子供との対話(コミュニケーション)が大切になってくる。
これからも英語教育は2次的なもので、本来の教育はお寺でする「心の教育」(子供たちとの対話)である。そのことを大事にしながら子供とともに成長していきたいものである。 合掌、
淨願寺
住職 刀禰法城