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国際結婚 〜キリスト教と仏教〜

アメリカで開教(布教)していたときに、ある結婚式に立ち会った。仏教徒とキリスト教徒の結婚式。新郎が仏教徒、新婦がキリスト教徒。それぞれの牧師・住職が教会でカップルのために司婚する。お互いの宗教が違えども、「愛」に勝るものはない!愛の形は違えども、人を愛することは人間の心の内から湧き出てくる。それはどんな形であれ。 昨年末、フィリピン人の友人から連絡がきた。妹を紹介したいと。 誰か日本人でいい人はいないかということなので、友人(日本人)を紹介した。 2人の年齢差は20歳! どう考えても親子の関係にしか思えない。それでもお互いやりとりしてみようと、チャットをし始めた。1ヶ月、2ヶ月と毎日お互いやり取りをした。その結果! なんと今回初めて会うことになった。私の友人がフィリピンへ出向いた。そして、彼女はフィリピンの空港まで迎えにきてくれていた。ちなみに私も世話人として同行したのである。「第一印象は???」 お互いシャイである。その晩、皆で食事に出かけた。日本語もカタログ語(フィリピン言語)もお互い話せないので英語での会話。それが片言で、聞いていても面白い。フィリピンはアメリカの統治国であったので英語が話せるが、私の友人が和製英語で通じないのも笑える。そして、翌日彼女の実家を訪れた。家族・親戚・近所のみんなが家に集まっている。一昔前の日本を見ているようだ。田舎でよく見られた光景である。家族の皆さんが歓迎してくださった。そこでは、彼女も言葉が弾む。家族・親類を紹介してくれて私も英語で話し、みんなでわずかな時間を共有した。非常に有意義であった。2人も徐々に打ち解けてきて、笑い声も聞こえる。 彼女は天真爛漫で大らかな人に見える。彼は職人さんで無口ではあるが彼女の積極性に圧されて喋っている。「これは将来、彼女の尻に敷かれるなー」と思った。 実家からホテルに戻ってきた夜に、日本食を食した。彼女は初めての経験である。一品一品箸を進めて食した。感想は、「だから日本人は健康なのね。」ということであった。納豆や酢の物も彼女はトライした。リアクションが面白い。笑いが絶えないひと時をみんなで過ごした。その後は、彼ら2人きりで大切な話をしたのである。それは、彼女から「今度はいつ会えるの?」ということだった。彼も会いたい意思があるので、今度会うときはプロポーズ(婚約)したいようだ。 2人のフィーリングはいい方向に向かっている。会話は乏しいが、お互いの愛は育んでいるようだ。次回が楽しみである。私もまた世話人として同行する。無事に婚約に至れることを祈る! 今回の旅で、印象に残ったことが一つある。それは、彼女が毎週日曜日に教会に行ってお祈りをしているということだ。生まれてからそして洗礼を受けてから毎週教会に行く。そんな彼女と話しているとこちらの心が豊かになる。私のフィリピン人の友人もそうだ。彼女の実家に訪れたときには彼女の叔母さんにお会いした。「私たちは貧しくても心が豊かなの。幸せよ。」と話してくれた。実際、皆さんの笑顔を見ていると日本人のようにストレスを抱えた人たちにはみえない。 「愛」を説くキリスト教。人を愛するのも隣人愛の教えから人を大切にしている。仏教にも「慈悲」と言う教えがある。仏教の教えも同様だ。宗教が違えども、人を大切にする精神は同じだ。お互いが無事結ばれることを祈る(念じる)。 合掌、

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