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お盆の怖〜い話からの…安心する子供

先日、夏の子供会が開催されました。多くの子供達(保育園児から小学6年生)がお寺に集いました。まずは、お勤め(お参り)。お経を称えお焼香。それから私のお説法。次いで工作(提灯作り)、その後はビンゴゲーム! お昼はみんなでカレーを食べました。

朝の説法の中で「こわーいお話をします。」と言うと何人かの子供は「怖いよー」とか、泣き出す園児も出てきて私はしめしめと思い、話をし始めようとすると保護者の中には不快に思って(子供が泣いているので)いる人もいる。それもしめしめと。さあ、みんながいろんな思いで説法を聞き始めます。

先日、初盆のお参りをしました。そこに小学3年生の女の子と若いお母さんとお婆さんが一緒にお参りをされていました。お経を読み上げお説法です。皆さんの方を向いて話をしていますと、話の途中に急にお婆さんが「この孫、亡くなったおじいさんを見たのです。」とおっしゃる。「そうですか?  それで?」と話を伺うと、「亡くなった次の日に学校に行く途中、大きな道の交差点に差し掛かった時、交差点の先におじいさんが立ってて、待て!と孫に手をかざしたのです。おじいさんを見た孫は交差点手前で立ち止まり、すると車が孫の前を横切っていったのです。」と話してくれたのです。おじいさんが出てきたというそのお孫さんに、「おじいさん出てきてどんな気持ちやったかなあ? 怖かったかなあ?」と聞くと、お孫さんは「う〜うん。おじいさんは私を守ってくれた」というのです。「そうやなあ、おじいさんは私を心配して守ってくれたんやで。おじいさんは死んでも私のそばにずーっと生き続けて見守ってくれているんやで。」とお坊さんパパ。「今では孫はお仏壇に向かって<おじいちゃんありがとう>と、手を合わせてお礼を言う生活を送っています。」とお婆さんがおっしゃる。

不思議、不可思議の出会い。これが仏様との出会いです。「(仏教徒は)人間亡くなるとどうなるの?」とよく質問を受けます。「皆さん。仏様になります。そして我々を見守り導いてくださるのです。その仏様、ご先祖様に我々は今あるこのいのちに感謝して行くのです。」とお伝えします。

子供会に参加しお説法を聞いた子供達は、<怖い>と思わなく<ありがとう>と思うのでした。 合掌、

お墓参り

お盆<提灯>

お盆家族

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