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お約束を果たせた



昨日、生前頼まれていたご婦人のお葬儀を勤めあげさせていただいた。 初めてご婦人にお会いしたのが亡夫の初盆のお参り。そこで聞いたのがご婦人の「お念仏の声」。 聞けば、「子供の頃から念仏を称えていました」とのこと。 ご主人を亡くして寂しいかと思いましたが、私は自然と御婦人に「奥様、年の順で言えばお母様が次でございます。私が必ずお見送りさせていただきます」と。そして奥様の「よろしくお願いします。」とのことでした。 ご婦人に再度お会いしたのが昨年秋のご主人の1周忌。「無事にお勤めすることができましたよ。」と目の不自由な奥様にお伝えすると「ありがとうございました。」「(私のこと)よろしくお願いしますね。」と後のことを頼まれました。聞くと、ご婦人のいのちは持って今年の春ということだった。



そして、昨日。ご家族の方からご婦人が息を引き取られた連絡をいただいた。

告別式、最後のお顔を見てのお別れ。息子様が、「お母さん、僕を産んでくれてありがとう!」とおっしゃられ、涙する姿をみてただただ私は念仏を称えるのみでした。


亡母の前に息子様は生前自分の母親が念仏を称えていたように、息子様も何度も何度も念仏を称えておられた声を聞いた。最高の供養であり、お母様が次の世代にと念仏相続へと導いていかれたことにありがたく思うばかりである。

合掌、

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